2009年6月25日木曜日

《詩の騎り手》の詩騎手

 結論から言えば、彼ら――《黒の乗り手》騎士団は、人の頭を脂(あぶら)ぎった刃物で叩き割ることを生業(なりわい)にしていリネ2 RMT rmtるわりには、知的で紳士的だった。
「おまえ!RMT わが騎士団に入らないか!」
 ……というものだった。もちろん丁重にお断りした。旅の途中、何度も何度も勧誘されたが、頑として断りつづけた。《そ通貨んな立派な体格を活(い)かさない日服游戏 rmtのはおしいことだぞ》と言われたが、時空をこえてやってきたのは専業人殺しになるためではない。
 出発するとき、時輪は例の白い獣がひく馬車の荷台に乗せられた。荷台には幌(ほろ)の屋根があり、騎士たちは全員馬に乗っていたから、食事や休憩の時をのぞけばプライバシーは守られた。なので懐中時計型通信機を使用して博士らと連絡をとるのは思レッドストーン rmt rmtったより簡単にすんだが、もう一つの問題が――。
 荷台の奥には、食料その他をつめこんだ木箱の上に、騎士たちの武器や防具が入っている大きな革袋がおいてあるのだが、その革袋はわずかにあいており、そのすきまから何かいやな臭いのする道具がのぞいて見えるのだ。道具の先端は革の布で綺麗におおわれているものの、山奥で遭難して連続rmt殺人鬼の屋敷に入ってしまったような恐怖感はぬぐえない。

 地球に送信した情報は、教会勢力や騎士たちのこと、五十年前に起きた《聖戦》のこと、近々夜明け市で起こる戦争のこと、リリパット人たちの言葉の端々(はしばし)から判断してこの地域は《王》なる者が支配する封建国家らしいということ。返信は、四人の地球人の心配げな便りと、もしもの場合はただちに《ガリバー》を呼びよせるようにというありがたい忠
告だった。

 

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