2011年5月22日日曜日

「とりあえず年末くらいまで見えてきそう」――PC-DIY EXPO 秋の?

古田雄介のアキバPickUp!:9月25日と26日に、ベルサール秋葉原にて、ユニットコム主催のPCパーツイベント「2010 AKIBA PC-DIY EXPO 秋の陣」が開かれた。晴天に恵まれ、両日ともアキバを訪れた多数のユーザーでにぎわっていた。

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 今年6月に開催した「夏の陣」では、自作PC初心者や女性ユーザー、“萌えPC”などに興味を持つ新たな客層の獲得に注力した出し物や展示品が目立っていたが、今回は同じコンセプトを引き継ぎつつも、協賛各社のブースには自作中上級者に向けた製品も多く並んでいたのが特徴といえる。

 イベント全体のコンセプトも、「皆様のパソコン周りの疑問?質問?困ったをパソコンショップ?メーカーで全力解決!!」という告知のキャッチコピーどおりに、自作PCに興味を持った人の次のステップを手助けするという狙いが感じられた。

 XFXのハイエンド系グラフィックスカードやCoolITの水冷対応機器などを展示していたアスクのスタッフは「FF14でハイスペックなマシン構成に興味を持つ人が増えた背景もあり、『自分でカスタムできる自作PCならこんな構成もできますよ』と伝えられるような製品を持っ CHANEL
てきました」と語る。

 会場奥のメインステージでも、DOS/V PowerReportの「女子自作パソコン部」メンバーを相手に、テクニカルライターの高橋敏也氏がパソコンのトラブル解決策を軽妙に語るトークセッションから、協賛の各メーカーが新製品の注目ポイントを詳しく解説するものまで幅広い客層にアピールする構成となっていた。

 各社のブースには、9月22日にFF14のコレクターズエディションが発売されたこともあり、「夏の陣」でトレンドとなっていた3D環境やWiMAX関連のソリューション以上に、強力なゲーム環境をそろえたデモ機が多数並んでいた。

 FF14同梱のGeForce GTX 460搭載カード「ENGTX460 DIRECTCU/2DI/1G/FF14」を扱うASUSTeKは、ゲームベンチのほかに、ユニットコム系列で販売するオーバークロック仕様のゲームマシンや、ゲーマー向けのX58マザー「Rampage III Extreme」に4-way SLI拡張機能をプラスする国内未発売のオプションカード「ROG Xpander」などを用意。スタッフは
「FF14の盛り上がりで、ハイスペックマシンを求めるニーズが確実に増えました。この流れに乗って、より具体的にメリットが感じられるような製品を提供していきたいです」と意気込む。

 また、アスクのブースでは、10月下旬発売予定のXFX製Radeon HD 5970カード「HD 5970 BLACK EDITION」が目立っていた。GDDR5メモリを4Gバイト搭載する世界で合計1000台の限定生産モデルとなる。スタッフは「マルチGPU環境をフルに使えるゲームやアプリケーションがまだ少ないというのはありますが、潜在能力と将来性が高いパーツを組み込むとロングスパンで利便性があがるので、今後の展開に期待したいです」と話す。

●「年末ごろにはSATA 3.0 SSDを使える環境がかなり充実するんじゃないですかね」――その他の注目展示

 そのほかにも、注目度の高い展示はいくつも用意され、自作PCの可能性の広さを示していた。ギガバイトは同社マザー多くが搭載している、電源オフ時のバスパワー給電やiPhoneやiPadへの急速充電が可能な機能をデモを交えてアピール。スタッフは「最近はマザーボードベンダー各社が独自の付加価値を用意して勝負する動きがあります
が、我々はハイエンド系だけでなくエントリー帯でも共通の付加価値を提供していきたいと考えています。USBバスパワーを使う機会はかなり多いでしょうから、ここを訴求していきたいですね」と意気込んでいた。

 ストレージ系の動きも活発だ。イベントと同時期にPCI Express x4接続のSSD「RevoDrive」シリーズの投入を積極的に行っているOSZは、「速度や品質だけでなくコスト面での改良も順調に進んだので、多くの人に選んでいただけるシリーズに成長できるかなと自負しています。SATA接続のSSDとともに今後も選択肢の1つとして定着できるようにがんばります」と語る。

 なお、SATA 3.0接続のSSDについては、「現在計画中で、順調に進めば年末にも販売できるかもしれません。現在、マザーボード側でもSATA 3.0対応が進んでいますが、ハイエンド系を中心にさらに強化されると思います。SATA 2.0では味わえない速度を、細かい数値差でなく体感レベルで実現するようなモデルを出したいですね。きっと我々と同じように考えている他社さんもいらっしゃるでしょう」と話してくれた。

 新たな使い方を提案するHDDもみられる。日立のブースに並んだ「LifeStudio」シリー エルメス コピー
ズは、内蔵のアプリケーションと付属のUSBキーにより、セキュアで直感的なファイル管理環境を構築するもので、イベントの直前に一部のショップで販売が始まっていた。スタッフは「ただ保存場所を作るだけでなく、このシリーズでないと味わえない便利さを提供できればと思っています。今後は自作PCに詳しい人だけでなく、多くの方に知ってもらえるように展開していきたいですね」と語っていた。

 未発売の新製品が多かったのはサイズのブースだ。従来からさらに大型化した「峰クーラー2」や、フィンの一部に銅を使った「Super Mega」といったCPUクーラーのほか、GeForce GTX 460やGTS 450に対応したスリムなVGAクーラー「雪原2」、80PLUS BRONZE認証を取得した電源ユニット「剛力3」などもそろえていた。

 話題性の高いブースが多い中、ある種の異彩を放っていたのがアクティスだ。電源ユニット「明智光秀」シリーズで知られるメーカーで、ブースには近日発売予定のATXケース「Akechi 300」を展示していた。

 一般的に「三日天下」の武将として知られる明智光秀をプッシュする同社のコンセプトについて疑問を抱いているユーザーは多いらしく、担当者には製品の仕様以上に トリーバーチ フラットシューズ
ネーミングについて質問が多く寄せられているとか。しかし、同氏は「明智光秀は実直で有能な武将としての評価が高い武将です。三日天下のイメージも、覇権争いのなかでスケープゴート的に汚名を着せられた側面が強いんですよ。なので、奇をてらったわけでなく、信頼性の高い弊社の高級ブランドという位置付けで明智光秀の名前を使わせていただいたというわけです」という。その信念に、同社の製品の評価とともに武将の汚名も返上するという決意を感じた。【古田雄介,ITmedia】


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引用元:アトランティカ rmt